【ASD カサンドラ症候群】今まで気が付かなかったことにふと気が付いた話

私は結婚して十年以上たちます。最近、世間で言うコロナの影響?ではないですが妻ともめることが多くなり、自分自身の考え方がおかしいのか相手がおかしいのかという間の中で、思い悩んでいましたが、正直自死を選んだ方が妻に迷惑を掛けないのではないかという精神状態になった時に、これはちょっと違うのではないかと冷静になり、離婚も視野に入れて今後のことを考えようと思い、まずは自分の状態を確認しようと思い、心療内科を探していた時にふとASDとカサンドラ症候群という言葉が目に入ってきました。そこで見た内容があまりに自分の中でしっくりと胸に落ちたので、そのことを記しておきます。もし、同じような症状で悩まれている方の目にとまり、何かしらのヒントになれば幸いです。

ASDとは

グーグルで検索すると、ASDに関して色々なHPがヒットしますが、ここでは具体的な症状は記載せず、どのような例があるのかをお伝えしたいと思います。こちらのHPに記載されていた内容がわかりやすかったので、以下に引用させて頂きます。

●大人における自閉スペクトラム症の具体例

◆人付き合いが苦手で友人がいない
◆相手との適切な距離感がわからない
◆空気を読めないとよく言われる
◆他人や集団に合わせての行動が苦手
◆TPOに応じた服装や言葉遣いができない
◆一般常識や社会的マナーが身についていない
◆お世辞や冗談、皮肉が理解できない
◆例え話や曖昧な表現がぴんと来ない
◆一方的にまくしたてて話してしまうことがある
◆会話に割り込んで自分の話をしてしまう
◆よく考えずに高額な買い物をたくさんしてしまう
◆ゲーム、インターネット、お酒、たばこ、ギャンブルなどに依存しやすい
◆個人情報を安易に他人に教える
◆自分の考えを適切に伝えることができない
◆自分の感情をうまく表現できない
◆完璧主義で融通が利かない
◆生活パターンが一定で、変更を嫌う
◆食事、場所、道順など、特定の物事に強いこだわりがある
◆急なスケジュールの変更があるとパニックになる
◆物事が予定通り進まないと混乱してしまう

出典:大人の自閉症スペクトラム症 https://emou.jp/2019/07/335/

ASDは上記のような特徴を持っていますが、ではそれが妻にどのくらい当てはまるかというと、まあまあ当てはまっているような気がします。自分自身はどうかというと、あまり当てはまっていないですね。少しは該当する項目はある気がしますが、全体を通してみるとあまりピンときません。

私が妻に対して強く感じるのは

・お世辞や冗談、皮肉が理解できない

でしょうか。妻からの何気ない雑談を振られて、それに対して気軽に答えていたら

・馬鹿にされた
・マウントを取ろうとしている

等、全く意図しない形の返答と怒りを向けられ、困惑することが多いです。その為、私は雑談であっても気軽に返答及び自分の主張はしないようにするか、あるいは基本同意するという姿勢で今まで生活しております。そうしないと前述したとおり、面倒なことが発生するからです。

カサンドラ症候群とは

それではカサンドラとは何かということになりますが、以下に引用している言葉を見つけてから、自分の長年心に刺さっていた棘が抜けかけたような気持ちになりました。妻には申し訳ないのですが、仮に妻がASDの傾向が出ているという前提にすると、私が置かれている精神状況がほぼぴたりと当てはまったからです。
●ASDやカサンドラ症候群に関する研究が多くある英国の心理療法家マクシーン・アストンによると、カサンドラ症候群には以下3つの要素があるとされています。
1. 少なくともいずれかのパートナーに、ASD特性などによる、共感性や情緒的表現の障害がある

2. パートナーとの関係において情緒的交流の乏しさを起因とした激しい対立関係、精神または身体の虐待、人間関係の満足感の低下がある

3. 精神的もしくは身体的な不調、症状(自己評価の低下、抑うつ状態、罪悪感、不安障害、不眠症、PTSD、体重の増減など)がある
さらに、先ほど出てきたカサンドラ症候群の命名者シャピラの定義では、ここに「その事実を他の人に伝えても理解をしてもらえない、信じてもらえないこと」が加わります。
出典:https://snabi.jp/article/86
私は妻を怒らせるのは私が至らないからだと今までずっと思っておりました。しかし、ASDを前提にして考えてみるといままで自分が悩んできた妻との「相互理解」だったり妻の「情緒の不安定さ」がなんとなく理解できます。今回、精神的に不安定な状況になっている自分自身を客観的に見た場合、上記3に書かれている罪悪感と自己評価の低下が著しいと感じています。

相手に対しても自分自身に対しても知ることの大切さ

私が置かれている状況はカサンドラかもしれないと、「そう納得することによって自分自身の精神を保とうとしている」可能性は否定できません。しかし、今まで思い悩んでいたことがなぜ発生していたのかを理解する手掛かりになってような気がします。もちろん、確定しているわけではありませんので、仮定の話ではあるのですが。実際、今までに比べて心はかなり軽くなりましたし、妻に対しても以前に比べてどのように接したらより良い結果があるかを考えられるようになった気がします。今までは、「なぜ私だけこのようなことを言われなければならないのか」「パートナーとは対等な立場ではないのか」という疑問ばかりの半生でしたが、そもそも私が疑問に思っていることは妻ができない、あるいは苦手という理解があれば別になります。もちろん、私の変調がいつからかわからない為、妻にも迷惑をかけていた部分はあると思いますので、これから少しでもプラスに変えていけるようにできればと思っています。もちろん私自身の症状が少しでも緩和されればの話ですが。

 

まとめ

もし、同じような状況で悩まれている方がいらっしゃれば、心療内科等でまずは相談されてみるのをおすすめ致します。ネットで検索すると地域の心療内科が出てくると思います。私は今度、自分自身のASD等、そういった症状が出ているかどうかという検査を受ける予定です。悪い結果が出るかもしれないので、ちょっと怖いですが、今の現状だと何も解決しないので勇気を持ってやってみたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

同じような悩みで苦しまれている方に少しでも参考になれば幸いです。